
パソコンやスマホなどの画面を通して、自宅などで診察や薬の処方を受けられる仕組み。
ウイルス感染を警戒するあまり、医療機関に向かう足が遠のく「受診控え」が広がる中、厚生労働省は2020年4月より「初診でも電話や情報通信機器を用いて受診できる」との特例を設けた。
もともとオンライン診療は離島やへき地での遠隔診療として始まり、2018年には診療報酬にも位置づけられたが、初診は対面診療が原則。対象も生活習慣病などに限られていた。
オンライン受診を利用することは新型コロナウイルス感染対策につながる一方で、触診や検査ができず病気の見落としや誤診が起こりうる、情報通信機器の扱いに慣れていない人や経済的な事情で利用が難しい人がいるなど課題も少なくない。