
大手飲食チェーン「サイゼリヤ」の堀埜一成社長(当時)が漏らした一言。
2021年1月に発令された緊急事態宣言により、対象都府県は飲食店に対して午後8時までの時短営業を要請。中小企業や個人事業主に対して感染拡大防止協力金が支給されるとしたが、国内だけでも店舗数が1,000店を超える同社のような大手は対象外とされた。
加えて西村康稔経済再生担当相(当時)が「昼間も不要不急の外出をお願いしたい」と述べ、ランチ営業にも影響が出ることが危惧されたことから、同年1月13日に開かれた決算会見で堀埜社長は「今日またランチがどうのこうとの言われて、ふざけんなよ」と、笑顔の奥に怒りをにじませた。
サイゼリヤは合理的な経営で低価格のメニューを展開することからファンも多く、会見を機に同店の利用を呼びかける支援の輪が広がった。また、各都府県は後に大企業に向けても感染拡大防止協力金を支払うことを発表した。