
2020年6月、プロ野球の読売巨人軍に所属する2選手が新型コロナウイルスの PCR 検査で陽性反応が出た際、同球団が「微陽性にあたる」と発表した。
通常、検査結果には「陽性」「陰性」の2つしか存在しない。微陽性という言葉は医学用語ではなく、定義があいまいな言葉を用いることに専門家も警鐘を鳴らした。
医学的に不正確な言葉が生まれた背景に、当時、緊急事態宣言下でプロ野球のシーズンが中断しており、再開に向けて「選手に陽性反応が出た」という衝撃を和らげたかった思惑があったと見られる。