フランスの劇場文化に端を発した、競技開始前の儀式に使う木の棒のこと。
フランスの俳優や著名人、元選手が競技場に現れ、手に持つブリガディアで床や地面をトントントンと３回打つ。この合図を皮切りに、熱い戦いの火ぶたが切って落とされる。
３回突く意味としてキリスト教の三位一体を表す「父と子と聖霊の御名」、あるいは演劇における３つの要素「俳優・観客・物語」や「演劇・役者・歌」「観客席・舞台の上手・舞台の下手」を指すなど諸説あるほか、「王・女王・王子」の到着を告げるという説もある。
本大会の開幕に際し、大会組織委員会のトニー・エスタンゲ会長は「スポーツと演劇の伝統文化を組み合わせることにより、フランスの文化的伝統に敬意を表することを目指す」と発表していた。